金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

天照大神は女天、第六天魔王は男天の弁


この前、聖天様の御本地が両部神道的に言うと伊勢の外宮、内宮というのをなんとなしに思い出していたら、飯縄様から「それはそれでよかろう、だが女天は天照大神、男天は第六天魔王ともいうべし。知っておけ。」と言われました。

この思想は神祇講式などに見られる海底にある大日如来の印文の話を思い出させます。
群書類従」などにみられるように日本では外に神祇の道を立て、うちに仏法のことを秘して第六天魔王と天照が約束事をしたという話です。
即ち仏法障礙のため日本国に災いをなさんとした魔王を神道を表にして上手くだましたというわけ。

厳密には聖天は歓喜自在天で大自在天御子神であり、自在天といっても大自在天でも.他化自在天でもないのです、しかるに今、他化自在天として魔王といわれるのが聖天だといいます。これに対して女天は天照大神で十一面観音の化身であるというのです。
極めて中世的発想で面白いですね。

飯縄様の信仰は中世にはやりました。
だから、やはりそのころの方なんでしょうね。
魔界仏界同如理です。