昔の新宗教は寺の看板があっても平気で布教に来た。
異教のリーダーを取り込むのは評価が高いのだそうだ。
かなり昔、キリスト教系の飛び込みで30前後の若い女性が見えた。当時は私もまだ若いのでお同じくらいの年齢の人でした。
「このままでは世界はサタンのものになってしまうんです。お願いですから一人でも多くの人に神の側に立つ人になって世界を救ってほしい。」というものだった。
「私は仏教徒ですけど?」
「仏教徒であるとか、そんな小さなレベルのことでなく神の側にたたないといけません!」
「仏教徒じゃダメですか」「神のがわに立たないとダメです。サタンに負けます。」
聞いているうちにだんだんまともに相手にしてもらちが明かないと思ったので
「このままだと神様は負けるんですか?」「そうです」
「全知全能じゃないの?」
「わかりません。最終戦争では神様が勝つと思いますが、サタンとともに多くの人が地獄に行くことになるのです。」
「あなたから見た私はサタンの側にたっている人間でしょうか。」
「結局は同じことだと思います。」
「じゃ、悪いけど私はあなたの言うサタンの側にたちます。」
「‼なんでですか?」
「負けいくさには加わりたくありませんので」