先日見たもうひとつの映画。
このおはなしは不思議な特効薬を作る山奥の製薬会社の謎を暴こうとする会社員水木と行方不明の妻を探すゲゲ郎。二人の符号で謎解きが始まる。
ゲゲ郎は幽霊族と呼ばれる先住民の末裔。
幽霊族は幽霊や妖怪ではない。
妖怪とも普通に交流する。
原始の日本人はそんなだったのかもしれない。
神や精霊との交流が日常だった。
私の祖母の時代には誰もが遠くの畑の畔を行く狐の嫁入りを見たという。
ちらちらと提灯明かりの元、遠くに歩く行く小さな足がみえたそうだ。
人は時代によって見えるものは変わる。
見ている空間が異なる。
いま見えているものもやがて見えなくなる時も来るかもしれない。