2023年2月に行われた『二月大歌舞伎』にて、勤めた役・藤田水右衛門と、八郎兵衛の役を演じ納めた仁左衛門さん。近年、このような役の演じ納めを発表しています。その理由について「体力のいるもの、年とともにどうしても体力が衰えていきますから、今ならできるという狂言をやり納めっていっているんですけど。体力が落ちても芸でカバーできるお芝居もありますし、でも体力がなければどうしようもないという狂言も。正直、私もそう長くはないですから、体力を使える狂言っていうものを今のうちにやっておきたい」と思いを語りました。
アクの強い立役者 片岡仁左衛門
名優がまた一人舞台を去る。舞台を降りてもご長寿でいてほしい。