「勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。」
家康公遺訓
人生にはしくじったと思うこともある。
へたなことをやらかすこともある。
程度の差はあれ、それがない人はいないだろう。
だがそれを単なる「しくじり」とするだけか否かは大きなわかれ目だ。
しくじりは大きな学びでもある。
結果としての勝ち負けでなくても、その過程の個々の事例において検証するのも大切だ。
更に遺訓は「おのれを責めて人をせむるな」とある。
失敗の原因を自分以外に探す。
それでは学びがないことになろう。
むろん他人による場合もあるだろうが、まず求めるべきは自分である。
いくら負けても再起不能でいけない。
上手に負けるということには「見限ること」が大事だ。
家康の時代は負けは「負け戦」だ。命の奪い合いだ。
上手に負けないと死ぬこともあるのだ。死んでは学びもへちまもない。
とことんやってはダメだ。