金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

油断できない友人

この前久しぶりに友人と食事しました。
この友人と云うのはなかなかの知識人で教えられることも多いのですが、彼は此れからの日本が仲よくしなきゃいけないのはロシアと北朝鮮という話でした。
北朝鮮と付き合う方が韓国よりいいのではという話は最近ちらほらですが聞かれます。
しつこく反日活動を展開する対韓国への牽制でもあるようです。
でも残念なことに拉致被害者の件は一向に進みませんね。
ここでガンとやってくれれば過去は過去としてでもいいのでしょうが・・・。
北朝鮮の国情が不安定なことや人民を虐待して国際的に問題視されていることも気になります。

よその国のことだからではもはや国際社会では済まないでしょうから。
私もチベット問題で中国の侵略を問題視しています、同様に北朝鮮の人民がどうなろうと知らないとは人道上言えません。
仲良くしてもいいけどそういう点で肩を持つことのできない国です。
でも肩持たないとキレルでしょうね。北朝鮮は。

ロシアについては、「ロシアは第二次大戦中ドイツの要請を退けこちらは攻めなかったのに、日ソ不可侵条約をホゴにして満州に攻め込んだ過去があり信用できない。」というのが反ロシア派のよく言う言い分ですが、これもだいぶ時間がたっていますからいつまでもそういうのがロシアなのだと思うもどんなものかとは思います。
でも満州で逃げ損ねた残留孤児を中国人は育ててくれましたがロシアはそういうの全くきかないね。
この点は実に中国人民に大感謝すべきです。
何と云っても敵国の子供を養ってくれたのですから。
裏切り者だとさぞ悪口も言われたことでしょう。
何よりも「奸漢」(裏切り者中国人)として共産党に逮捕される恐れもありました。 万一あげられれば死刑にされることも珍しくないのです。

ロシアは終戦になってからも北海道まではとろうという考えでしたが降伏の後、一週間苛烈に戦闘を止めなかった勇敢な守備隊のおかげで、それがマッカーサー元帥の耳に達しとられずにすみました。
本当にご苦労様でした。

友人の彼に言わすとロシア人はオープンで親日的だというのです。
実際、そうなのかもしれません。
とかく北の奥の国のイメージでなにか暗く陰険な先入観縁がないともいえないでしょう。
でも今の最高権力者のプーチンさんに限ってはとっても油断ならない人です。ジャーナリストを毒殺した疑惑もあるし、最近ではマレーシア航空機撃墜の疑惑もありますが、これには弁明よりロシアはそっぽを向く方針の様ですね。
機体が見つからないのも道理でロシア軍が素早く処理したのかもしれません。
なにせプーチン大統領閣下はKGBというロシアの伊賀モノのトップだったような人です。
いわばロシアでは隠密総支配の服部半蔵が天下を動かしているようなもの。
まだまだ様子を見ないと信用するのは危険です。
ロシアと取引してシベリアから天然ガスを引いてエネルギーにするという案もありますが、これも突然兵糧攻めならぬ、燃料止めされればおしまいです。
ヨーロッパではロシアからガスをひいている国はたくさんあります。イタリアはほぼ100パーセントらしい。でもこの間のウクライナ紛争があってロシアと北大西洋条約機構とがにらみ合うようになってから、何とかほかで賄う道を探してやめようとしているらしい。日露間でそういう緊張が起きないとも限りません。

私はむしろインドやオーストラリアともっと親密でよいと思います。
特にインドと結べば中国の背後はおさえられますから。
何か将棋みたいですけど。
友達にはいろいろいます。抜け目ない油断ならない友もいれば、すぐキレル喧嘩っ早い友もいます。
まあ、一応お友達になったとしても北朝鮮やロシアはそういうお友達です。