金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

群生動物としての人類

人類は単体で生活する動物ではないですね。

コロニーを作る群生動物です。

群生動物にも優れた個体のリーダーはいるが、群生動物のリーダーは、群れのための存在でリーダーのために群れがあるのではない。

そこが人類の歴史と違うところです。

群れを統括するのは自分のためではなく種のためです。

蜂の巣のイラスト「ミツバチの巣」 | かわいいフリー素材集 いらすとや

私は人類という種類が未来を考えるとき、群生動物を手本にすべきところがいっぱいあると思う。

現代にあふれるテクノロジーや知識は個々人の持つ容量をすでに超えてしまっている。

今後、勝れたテクノロジーや経済力はますます肥大する。

AI時代はもうすでに始まっている。

それらを縦横に駆使する優れた能力者が現れても、そこに人類への奉仕を忘れればそれらはたちまちに凶器になってしまう時代がすぐそこまで来ていると感じます。

リーダーはこのことを熟知していないといくら優れていてもリーダーたりえない。

個人の豊かさは社会の豊かさを背景にしないでは成り立たない。

もし社会が疲弊しているのに個人が豊かならそれは社会の病気というべきだと思います。

 

そうなればエデンの園から二度目の追放だ。

ただし今度は楽園を失うだけで無く地獄行きかも。