鍾馗さまは五月人形として飾られたり、京都では火災除けや魔除けのため、瓦屋根の意匠にも見られるようです。
唐代に玄宗皇帝の夢の中に出てきて疫鬼を退治して皇帝の疫病をいやしたそうです。
彼はお役人志望の若者で科挙に失敗してそれを恥じて自殺したけど、時の唐代皇帝が可哀そうに思って手厚く葬ってくれたということに深い恩義を感じて「皇室の恩にいつか報いたい」と思っていたそうです。
雨宝院の谷田住職のお話では密教では瓦屋根の鍾馗さまはお不動さんで開眼したらいいそうです。一種の権現様として考えるのですね。
そういうご先代からのお次第が雨宝院様にはあるそうです。
瓦屋根の鍾馗さまは京都ならではですね。