今日は久しぶりに休んで名古屋駅前のミッドランドスクエアで映画「黒牢城」を見ました。
時は戦国の播磨。有岡城主・荒木村重は織田信長の陣営から寝返って毛利の援軍を待つ状態。
だが一向に毛利勢は来ない。
織田に帰れという織田方の使者、黒田官兵衛を虜にして城の牢につないでいる。
この映画のテーマの捉え方は人にもよるだろうが私には極めて宗教的にアッピールした。
それは一向宗(浄土真宗)の掲げていた「進めば極楽、引けば地獄」というテーゼ。
なるべく人を死なさないように願う荒木村重は戦国乱世における稀なる慈悲の人。
謀反の理由も信長があまりに人を殺すことにあった。
謀反人にも死んではならないという。
そして、なんとか有岡城の将兵を助けたいとひそかに降伏さえ画策して苦労する。
そのいっぽうで戦って死んだら極楽と信じて突きすすむ門徒の将兵たち。
もちろん、真宗の本来の教えにそのようなものはないが、一向宗の浄土信仰がそのように受けとられた一面は事実である。
これがために一向宗には諸国の武将は手を焼いている。
聖道門の篤信者で真言の僧侶でもある上杉謙信などもついに折れて門徒の布教を許したという史実もある。
宗教的な死の意味と現実の生死が拮抗する大変良い作品だ。