金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

柱源護摩の法具



せっかく、修験秘奥の「柱源護摩」を受けたのに道具がないと焚けませんので、出入りの仏具屋さんに法具を作ってもらいました。普通には売っていませんから。
私が本山で伝授受けたのは30年以上前です。伝授後に焚いたことは・・・ありません。
今年のはじめに三井寺で受けた弟子も何人もいますので、皆、是非、修してみたいというので法具の出来上がりを「柱源」に詳しい日光修験道の伊矢野先生にきて、修正点など見てもらいました。
なかなか良いそうです。欅でできています。
道具の寸法は本山で教えてもらっていますが、実際はこの寸法は伝によりまちまちだそうです。
けったいなものだけどこの道具どんなふうに使うかって?
これで一体どうやって護摩を焚くのか?
それはヒミツです。

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少し言いますと、これは法具で炉ではないので護摩自体は当たり前ですが炉でたきます。これも正式には普通の護摩炉じゃないけど、持っている人はほとんどいないから普通の護摩壇でたいたりしている人も多いようですね。
別にそこは問題ないと思います。
実を言うと伊矢野師に聞くと修験の法具はもともとそんなに手の込んだものはなく日用品か転用したものがほとんどなのだそうです。
ウ~ン・・・思い出せばそうですね。
柱源護摩の次に来る修験正灌頂はもっとそんなふうです。