金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

一年の始まりの話

もうすぐお正月ですが、そもそも一年の始まりはどこなのか?

古代中国では夏、殷、周の時代で暦は異なる。

夏暦はトラ月が正月(今の二節 立春)

殷ではウシ月(今の一月拙 小寒)

周では子月(冬至節)とされたそうである。

 

実際の天文学上では冬至とするのが最も妥当と言われているらしい。

つまり周暦の冬至以降を新年とします。

中国暦では陰遁の終わり、陽遁のはじまりですね。

 

現代の中国占術の多くが一日のはじまりに子の刻や12年の筆頭に子歳を上げているが月だけは夏王朝の暦によって寅を歳のはじまりにおいている。

宿曜道では旧暦一月一日がはじまりで月の運行で考えます。

ほかの多くの寺社では節分がはじまりですね。

太陽の運行から割り出した24節季でいう春の初めです。

これらはどれが正しいとかというより基準とする天体や思想などが違うためにそうなると考えるほうが妥当です。

冬至から護摩焚き初めて星祭をするお寺もあります。

星祭を頼むのも自分で一番それらしい月にすればいいと思う。