受戒得度された方で他宗の方が見え、修行がしたいとのこと。
とはいえ、もうこの人を慕う人は結構いるらしい。人気者だ。
天台ではないから法華経全巻の音読、訓読の読誦などは割愛して理趣分の素読み(作法抜き)から入っていただいた。
読誦一日目、御母堂のぜんそくがぴたりと止まり今日まで出ていないという。
まだ一か月もたたないからどうなるかわからないが精進していただきたい、
皆、密教をやりたがるが私の師匠は非常に理趣分を珍重し活用した人である。
大般若経600巻の中の白眉である。
「陀羅尼集経」では印、陀羅尼を用いず、十六善神の御名を呼べば必ず降臨するという。
彼らは16人の夜叉大将だが実に強力な神々だ。
有名どころでは金毘羅神や持国天、毘沙門天や神々の王帝釈天も含む。
大福生寺で出版した「大証歓喜天利生記」には師匠が理趣分について対談で語っているところがある。
大変功徳のあるお経で、だからこそ大したことでもないのに毎度理趣分で拝んでくれというのは過ぎたことで無理に類すると語っている。