金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

西洋の悪魔と他化自在天 2

その故に払い方もまた違う。

西洋の悪魔は聖書やキリスト教に強いコンプレックスを持っている。

そこからはずれていることが彼らを悪魔の自覚においているからだ。

なのでひらきなおっている悪心を砕くことが主眼である。

基本的に彼らはダメだしされたクリスチャンなので、聖書やイエス様には敵わないのだ。

「エクソシスト」の映画でいささか違うと思うのは、悪魔として登場するバビロニアの悪魔バズスは民間信仰上の神霊でキリスト教より古い神だ。

当然キリスト教の教えに縛られない存在だからキリスト教にコンプレックスなどないだろう。憑依すればもっと動物的に映ると思う。

仏教的に言えば鬼神の一種だ。

例えば狐憑きに聖書や十字架はどのくらいの効果がみられるかは未知数である。

もっとも働いているのはキリスト教の眷属霊だったら効果はあると思う。

強制排除もできるからだ。

仏教の悪魔払いというのはやはり不動明王などの威力を持ち出すが、いわば説得がメインである。

それは当然、悪魔と言えども衆生なのでまずは済度出来るものなら救済するための説得をするのである。

 

これは憶測に過ぎないがキリスト教の罪悪感にもとづく悪魔が憑依するのも似た価値観や観念の持ち主である。

キリスト教会にまるきり無関心なものに憑依はないと思う。

 

この間テレビを見ていたらある深い大きな穴に入るのに地元の呪術師のお祓いを受ける欧米人の映像があった。

彼らはおそらくキリスト教文化の人々だろうが素直にそうしたお祓いを受けていたのは体験的に重要だと知っているからだろう。

 

ただ特定の宗教に限らない。人の道を踏みはずしたこころが生む闇はあろう。

殺人、盗み、強姦などはどこの国のどのような教えでもよいとはされないだろうから。

その葛藤が生む魔はあると思う。

最近、群馬県の病院の資料から8000人を超す戦時中兵士の精神疾患の記録が出たという。

戦争でも人を殺すことには強いトラウマは残りうる。

そしていかなる天魔の類と言えども我々人間と同じほど、人を殺した悪魔はいないと思う。