他化自在天とは仏教でいう魔王。
魔の頂点に立つ存在。
魔でも彼は西洋の悪魔とはかなり違う。
他化自在天は欲望の世界の頂天に住む。
所謂、第六天魔王だ。
四天王の住む須弥山中腹の四天王天。
須弥山頂にある帝釈天のすむ
その上の耶摩天。
兜率天
楽変化天
その上が他化自在天です。
彼は欲界の王なので欲の世界から出ていく修行者は欲界の人口減になるので嫌うのだ。
それで妨げる。
欲の楽しみをそのまま自らに享受するので他化自在天であり、人の喜びを奪って喜ぶという訳ではない。
考えようによっては別談悪くみえないが、彼は人々に永遠に欲望の世界にいて輪廻していて欲しいのである。
だから魔王が障礙するのは修行者のみ。解脱するものが敵だ。
西洋の悪魔は多分に自己否定的だ。
要するに「自分は悪である」と宣言する。
他化自在天は自分を悪とは思っていない。
ただ欲望が大好きなだけだ。
西洋の悪魔は善悪の観念に拘泥するので「エクソシスト」の映画で言うように「バイタ」だの「娼婦」だのが罵り言葉として出る。
つまりバイタや娼婦はのぞましくないという感覚がそこにあるのだ。
多分にキリスト教の道徳からはずれてしまって自己処罰している存在だ。
例えば娼婦が公認されているようなオランダのような国ではこういう観念は出てこない。
その意味で彼ら悪魔は多分に人間であり、他化自在天のような異界の生き物ではない。
故にエクソシストは悪魔にキリスト教的な悪の観念をいやまして退散せしめる。
この手法は他化自在天には通用しないと思う。
彼らは主たる創造主に申し訳ないという思いはないからだ。