この記事ではタイは「仏教国で保守的だが・・・」と言っているが、これは宗教への理解が浅く、伝統的なものをすぐ保守頑迷とみなす短絡的で偏った愚かな考えだ。
同性婚を認めている台湾もネパールも仏教国だ。
一神教のような神の教にもとずく頑迷さは社会にない。
キリスト教では同性愛は長らく悪魔の行為とされてきた。
背徳の町ソドムの民だ。
19世紀末を生きたアイルランドの文豪オスカーワイルドも投獄された。
「獄中記」はその折の作品だ。
日本では古来、同性愛で処罰された例は聞かない。
ほかにも歴史の上ではキリスト教の神は悪魔主義者の崇拝するサタンより多くの血をすすってきたと言えよう。
同性愛に限らず、欧米の様々な差別主義は少なからずキリスト教から出ている。
また、仏教は出家を重んじるので、その教義も他の宗教と異なり家の血筋が永遠不滅であることを第一に考えてはいない。
これはむしろ仏教国だから実現したと言えるのではないか。
仏教は人のため、衆生のための教だ。
仏は何人たりとも人が苦しむことを強要したり、欲する存在ではない。