生活保護を受けてなくなった講員さん。
93歳の女性です。
亡くなったら私が無料で葬式してあげるから縁者にそういっておくようにと言っておいたのですが何ら縁者の方からはお知らせもなく、全てが終わった後、大家さんのお知らせで遺品の袈裟や錫杖の電話がきてはじめて知ったので何もできなかった。
いざとなればそんなものですね。縁者がいても無料などといっても何もしないわけにいかないから市役所に任せて余計なことは一切しない方がいい…と思ったのかどうか。あるいは本人が言いそびれたのか。ほんとに役所の人以外誰も知らないで死んでいったのか。
それで聖天供が終って数日後、さっそくお塔婆を作り例時作法(阿弥陀経読経作法)をお祈りしました。
また園城寺にも今度の28日に行く弟子に択して供養を依頼し、大森先生にもお頼みしてさっそく七日間のお施餓鬼して頂きました。
そんなことをして2,3日あとにうちの女性のお弟子(住職)さんが不思議な夢を見たといってやってこられた。この人は霊覚があります。
「夢の中で講員のNさん(亡くなった講員さん)がですねえ。このお堂に来て本尊さんの方むいて外陣に座ってるんですけど、…あの方どうしています?なにかありました?」
亡くなったことはごく内輪の方に話しただけでしたので聊か驚いた。
亡くなったことを言うと驚かれたがすぐに納得された。
Nさんは「そこに行きたいけど…もう足が悪くなって行かれないんです。」とよく電話でいってこぼしていました。
「お参りに行けないから、それではもうしわけないから講員辞める。」といわれましたが、「そんな理由でやめなくていい」と止めました。
だから霊になってお参りに来てくれたんだね!
供養は矢張り届くものです。おろそかに考えてはならぬものです。