19世紀から20世紀にかけてオーストリアの詩人として知られるライナー・マリア・リルケは「人は愛すべきものにして信ずべきものに非ず。」といっています。
信じていたのにうらぎられたという話はよく聞く。
あれだけよくしてあげたのに。
困っているから助けたのに。
恩をあだで返しやがった!
気持ちはわかりますが、人はそんなに当てにできるもんじゃないんですね。
そんなに強い存在ではない。
「人は愛すべきものにして信ずべきものに非ず。」だ。
ちょっと冷たい感じかもしれないけど…人を信じる前に自分の運命を信じよう。
何にも返ってなくても人を恨まずに済む。
それで自分は恩を忘れてはいけないという生き方をしましょう。
そうすればAさんにして上げたことが、Bさんから帰ってくることもある。
まだ見ぬCさんから返ってくるかもしれない。
人は恩を報じなくても宇宙はちゃんと返してくる。
真心からしたことは人にするだけして損ということはない。
ここぞとかっこつけてしたことはあまり返ってこないかも。それはカッコウをつけるという対価がもうすでに払われているからね。
ま、それはそれでいい。
でも裏切られたという人の多くは逆に人を信じていたけど自分の運命は信じていなかったのではないかなと思います。