一人で淋しいというひと多いですね。
家族を持っていない。恋人もいない。
でも淋しいと言っても大概はそんなことでしょう。
家族や交際相手がいるけど淋しい思いをしている人もいっぱいいる。
いるけど顧みられていない。
何とも思っていないのがわかってしまった・・・
その方が本当に淋しいかもしれない。辛いかもしれない。
それから家族がもう年齢的になくなってしまった方もいますよね。
でもそれと本当の孤独はちょっと違う。
あなたは北極や絶海の孤島に一人で住んでいるわけじゃない。
仏教では四恩という。
父母。
社会の人々、一切衆生。
国王。
三宝つまり仏法僧。
私たちをとりまく様々な恩恵。
これらは過去の恩もあれば未来の恩もある。
国王、日本では陛下ですがこれは前時代的だから今は言わないという愚かな宗派もある。
でも、それは違うでしょう。この国の礎を作った。国の根幹、国の始まり、国の歴史。
そこにはそういう恩が盛り込まれている。過去への恩の認識です。
神武天皇がいたとか居ないとか歴史的なことはどうでもいい。
そういう国への思いが大切なのです。
顧みれば色々な恩に囲まれている。
「今まで一人で生きてきました。」などと幼稚なことを声高に言っていてはなりません。
あなたが今ここにいること自体、ひとりではなかったからです。
よしんば強い孤独感に悩んでいても、そういうものを一つ一つ認識していくなら、孤独と言ってもその質も変わるというものではないでしょうか?