上願寺さんで歓喜童子の尊像を授与されるというので少し歓喜童子さんについて知っていることを申します。
歓喜童子は聖天さまのご眷属もしくは化身と申します。
近くは江戸時代の木喰上人以空上人の感見ということですが、平安時代中期の小嶋の真興上人にも霊験談があります。
真興上人はなんと歓喜童子と暮らしていたという伝説があります。
この歓喜童子は伝説ではある僧侶に真興上人が行った伝授が気に入らず、水に入って自殺したと言います。
あるいは仕えていた不思議な童子を歓喜天の化身と感じ神格化したのかもしれません。
粉河寺縁起の童男行者、興福寺の稚児観音の話など。童子が権現であったという話は多いですから。
聖天尊は在家で双身天は祀ることは禁物で信者が祀れるのは歓喜童子か本地である十一面観音ということになっています
古伝によれば歓喜童子は在家が家で拝んでよい聖天様のスタイルで、私の感覚では十一面様より拝みやすい感じです。