金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

仏教の提唱するネガティブシンキングで生きる

よくスピリチュアルな方や心理系の方は「ポジティブシンキングでいこう!」なんていいますよね。

 

かたや仏教ではこの世は苦の娑婆と言います。

「一切皆苦」というのがテーゼですから。

 

でもポジティブシンキングもいいけど。やり通すと疲れてくる。

 

なぜならウソがあるからです。

私はポジティブに生きることとポジティブシンキングは必ずしも直結しないと考えます。

私はネガティブシンキングです。一切皆苦ですから。

こういう生き方は暗い?と思われますか。

ところがそうでもない。些細なことでも感謝し喜べる。

結果的にむしろ生きやすい。

 

苦の認識は楽の認識でもあるからなのです。

 

楽の認識は苦の認識になりにくい。特に馴れちゃうと皆当たり前になる。

ひかり号がはじめてできた時は早いね!と思ったけどのぞみ号ができたら遅く感じる。

よろずやが便利だとおもっている地域でもコンビニやファミリースーパーができればそっちにいく。よろずやなんかということになる。

 

またネガティブだから悪いこと起きても驚かない。ああ、そんなもんで済んだのかという感じさえする。

だからいつも平然と生きられます。

これに馴れるとポジティブシンキングの人なんか気の毒に思うくらいです。