羽田談
稲荷信仰に余念ない大森先生はよく優れた稲荷のオダイであった砂澤たまゑ先生の跡を追って研究されているようだ。
オダイはおだいさん、寄り台などという。
私が若い頃、既にもう「お代だいさんできるもんがだいぶいなくなった・・・」と、三井寺のある集まりで地方の先輩修験者たちの嘆きを聞いたことがある。
素質が第一だがなかなか霊媒の修業はつらいものだ。
決して楽なもんじゃない。周囲の寄り台たちを見てきてもそう思う。
早く死ぬ人も多い。人一倍の修行と修練がいる。
ただ、素質のみに頼るものは徐々に蝕まれ壊れていく。
私の師匠は霊媒祈祷がなかなか得意だった。
絶妙のわざをみたものだ。