大黒天と鬼子母神は夫婦という説があります。
日蓮宗のお仏壇では一対で日蓮さまの脇仏としてお祀りしますよね。
妻沼の聖天さまでも一対でお祀りしています。
このゆえに聖天さまの女天は実類では鬼子母神と言います。
男天は大自在天ですので大黒さまでもある。
以前に、バリ島の寺院の洞くつでは鬼子母神と子供たち、聖天が一緒に祀られている遺跡を拝見しました。
一説には大黒天のモデルはシヴァではなく、半支迦夜叉(ぱーんちか夜叉)だというのです。
半支迦夜叉はには鬼子母神と一対で祀られていたらしい尊像が出ています。
鬼子母神もそうですから毘沙門天から見たら部下同士の結婚ということかも。
聖天の女天、猪面天は実は鬼子母神であるという説もあります。
これは敦煌の壁画でも女天は猪面になって描かれています。
インドではむしろそうだったのかも。日本では真言宗の諸尊法をまとめた「覚禅抄」にそのお姿があります。