現代の日本には仏教に有限らず、宗教と呼べるものは稀薄だ。
あるのは祖霊信仰位のものだ。
それは厳密に死者を悼むことで信仰ではあっても特定の宗教には関係ない。
よってそれを唯一のよすがに宗派を問わぬ霊園経営が登場する。
仏教の僧侶とは死者を悼むのが役目だと思っている人も多い。
霊園を悪く言うつもりはないが霊園の経営者が即宗教者とはいえないね。
宗教者であっても霊園で法事をするわけでもない、布教するわけでもない。
言ってみれば管理業務と事業経営であり商売だ。
この住職は気の毒だが宗教業とその区別がよくわからないままにこの仕事に参入したのだと思う。
お寺を維持するために霊園をという僧侶も多いだろう。
それもいいだろう。
だが本末転倒になってはいけない。宗派なんかどうでもよくなって、墓地を売ることに辰巳上がりではそれは違うのではないかと思う。
私は檀家寺の住職ではないが霊園の話も聞く。
だが第一宗教法人になっていない寺だ、たぶん一代で終わる。
自分の宗派の人間のお骨もあずかれない寺だからそんな話には縁はない。
だから断わるのだが、結構そういうお誘いは普通の寺にはあるんだろうなあと思う。
私は宗派にもとづいたペットの墓地ならやりたいと思ったことはあるがペット霊園は関心はない。
だが○○家先祖代々愛犬の墓とかはないよね。(笑)