大昔の話
相談に来た客がひとしきり相談が終えた後、
「先生、わたし鬼門が気になるんです。今日は相談料しかないけど鬼門除けをお願いしたいんです。先生がもし私を信じてくださるなら後でお金払いますから是非祈っておいてほしい。」というので・・・
「分かりました。」と言って祈願したがいつまでも祈祷札を取りに来ない。
電話をしたら「…ああ、あれね。よそで祈ってもらったんでいいです。もう。」という。
「じゃあ。あなた、うちで拝んだお札はどうなるんですか?」といったら後日やってきて玄関にたたきつけるようにお金おいて帰った。
「もし私を信じてくれるなら…」などと軽々に初対面で言うのがそもそも怪しい。
恐らく方々でそう言っているのだろう。
なれなれしい人は警戒するべきだ。
それを鵜呑みにしたおのれがバカなのでかかる不愉快な目にも合うのだと反省した。
爾来そのようなことをいえばただちに「そういうことはできません。初めての方の頼み事なら先に祈願料頂きます。」といっている。
初対面でその図々しさは排除にあたいする。
「私を信じてくれるなら」などとは人をなめた笑わせるいいぐさだ。
「まけてくれませんか?」と言おうものなら祈願自体断る。
今はすべて「そいうことは致しておりません」とハッキリ言っている。
もっともそんなこと言うのも嫌なので今はほとんどが後払い制だが。