それで淋しいという。時々そういう相談あります。
大体そういうのは仕事の相談の果てにぽろっと出てきます。
何でも自由にやってきたけど、それで何でも持っていますけど、でも・・・・良いパートナーだけないんですという。
いい家もある。いい車もある。お金もリゾートマンションもある。でも孤独。
特に実力のある女性なんかにはこういう人結構います。
まるきり誰もないというより、前は彼氏や夫がいたけど別れましたという人が多いですね。理由は極端に言うとペースが合わない。邪魔になる。
やりたいことがあった。 で今はずっと一人。
でも自由と孤独は実は大の仲良しなのです。
まるきり自由にやるということは人を容れないこととそのまま繋がります。
だからいざ誰か近しい人が出てきても口ははさんでほしくない。足手まといな関係は嫌だ。「うるさいからいちいち首突っ込まないで！」
でもね。人間はペットじゃないから持ちつ持たれつ（ 本当はイヌやネコだってそうですけどね。）です。
都合のいい淋しいときだけそばにいて欲しいというのは虫のよすぎる話。
「足手まとい」が即人間関係ということです。「口出しする」「干渉する」ということ「言いにくいことを言う」が大事な人がいるということとそのまんまセットです。
だからそういうのは嫌だけどベリーグッドな関係の相手を求めたいなんていうのは矛盾なのです。
だけど果たして気がつているかな・・・。何でもできる、何でもあるけど孤独な貴方。今のあなたは貴方が望んできたとおりの貴方なんですよ。
頭の中にいるのは理想のパートナー？
でもそれは現実に人間関係や愛情関係の深みにはまらないために、あなたが作り出したダミーなんじゃないかな。
誰もいなくったってこのホログラムのダミー君やダミーちゃんがいれば誰も叶いません。
だから現実のお相手なんてみすぼらしくつまらない…はじめから、そういうカラクリがセッティングがされています。
イヌやネコだって「ぬいぐるみ」なら臭くもない、ほえない。悪戯しない。毛も落ちません。本物はイヌでも猫でも人でも同じ。貴方の言うことなんてたやすくは聞きません。場合によっては噛んだり引っかいたりもしますよ。
でもダミー君やダミーちゃんはそういうことしません。だってホントはいないんだから。
孤独に生きても、誰かと二人三脚で生きてもそれは貴方の勝手。
言いも悪いもありません。
どっちだっていい。
だけどこの矛盾に気が付く付かないの差は大きいですよ。
貴方が本当に欲しいのは何？
ついでながら人間関係の秘密をひとつ。
「幸福学」という学問では多くの人がパートナーに本当に求めるのは、困ったときにはせ参じてくれることより、ハッピーなことを共に喜んでくれる相手だそうです。この話ちょっと驚きです。
でも、これっていいかえれば「思いやり」より「共感」の方が通じやすいってことでしょう。
良い人なのにもてないとか、人気がないのは「共感」が無いんだよね。多分。
「共感」がもてる人同志が出会えば人間関係はハッピーにやっていけるということですね。
