金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

三千仏礼拝

去る17日に居士仏教の人たちの顔合わせ及び最初の行として三千仏の礼拝を御話しました。半数以上の人が早速礼拝行にチャレンジしてくれました。
嬉しいですね。
三千仏礼拝というのは三千仏名経という過去、現在、未来の三千の仏様の皆をとなえながら五体投地礼するもので、なかなかの荒行です。
本当は三日でやるものですが、当院では最低一日100仏を唱え最長でも一ヶ月以内に終わるよう指示しました。此れでも不断はしない動作ですから大変です。
まあ、だんだん慣れてきますからそんなに心配いりませんけどね。
どうしてもできない日は一仏だけでもお参りして繋ぎます。
仏名会と云って結構諸宗でやる修行です。
顕教では礼拝懺悔が最も中心となる修行です。
3日以内に全部やると筋肉痛で歩行困難になります。膝も腫れ上がってしまいます。楽じゃないですよ。
比叡山の行院ではそうしていますね。前半30日で最大の難行です。
籠山比丘なんかはなんと一日で三千やるといいます。
若いころ三度ばかりやりましたが何度やってもきついです。
私も最初にこれをしました。一番最初は大井の大福生寺で通いで三日間。普通の行になるべく近づけるけるため、知ってる人に会っても決して口をきいてはならないといわれました。挨拶もいけません。
だから知っている人に会わないようにして帰るのです。要するに行者はこの俗世にいないものというスタイルでしたのです。
二度目は後輩のお弟子とともに。三度目は叡山の行院でしました。
でもこれ好きな人もいるんですね。亡くなった姉弟子はこれ大好きでした。
私はというとあまり…好きじゃないですけどね。
私なんかは足首を山で壊しているので今は3日でやるのはたぶんとても無理ですね。五十三仏の礼拝位ならば時々やるけど。
うちでは年配の人や足腰に故障がある人は座礼でしてもらいます。
「不惜身命と」いいたいところですが無理な修行で体を壊してしまっては何にもなりませんので。
でも行は必須です。
思索や知識だけで仏教を学ぼうというなら居士などにならず、大学の通信教育でもして勉強だけすればいいのです。
でもそれは知的探求で仏教修行ではありません。
此れが終った方から順次、護身法の伝授をするつもりです。