金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

三千仏礼拝デトックス体験?

礼拝行の方からのメール
「本日三千仏五体投地礼拝が完了しましたのでご報告です。
礼拝中、過去の嫌なことを思い出し、妙に腹が立ったのですが、礼拝を続けるうちに相手をする必要自体がないということにふと気付き、なんだか気持ちが楽になりました。」

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こういう行をしていると阿頼耶識内にゆさぶりがかかるのかいろいろな感情が表出します。
ほかの宗教の修行は知りませんが非日常的なスタイルの行をくりかえしすれば構造的にそうなるのは共通なのかもしれません。
不動明王の本でも書きましたが一般の方はマイナス感情を護摩の炎に投じるという方法も有効だと思います。
怒りなどを投げ込みましょう。怒りのままに相手が不幸になるよう念じるというのは全く違うのでやめましょう。
 
特に過去への怒りは今はもう誰も苦しめられてはいるわけではない。
実害は存在していない。
自分が自分のこころにフィ-ドバックして苦しんでいるだけです。
 
 
礼拝行はいろいろなことがおきます。私の体験では突如激しいくしゃみとだらだらと大量の鼻水が出てこれは風邪をひいたなあ。明日は熱が出て行できないかも…と思ったらその回の辺数が終了するころにはもうすっかり治ってしまったこともあります。一種のデトックスだったのかなと思います。
感情面もそうなるのかもしれません。
 
 三千仏は普通、僧侶の修行はは一日1000遍で三日ですが、体力や時間に応じて最長30日で日に100遍というスタイルでも指導しています。
これが終って護身法
准胝独部法
10万遍以上で三七延命法と略懺法でカリキュラムとしてはおしまいです。
一応儀軌では90万遍まで説かれています。
ただし行におしまいはないので一生信仰と行はこころがけないといけません。