金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

日光修験開創1250年記念

日光修験道に行ってきました。
とはいっても私は右の足首が壊れていて危ういので山修行ではなくお練りの参加です。今年は日光修験道開創1250年の記念祭でした。
開山勝道上人が日光を開いてそれだけたつわけです。
それで「ぜひともお練りだけでも」と、法頭の伊矢野先生からも頼まれていました。私も一応、まがりなりにも日光修験の「法印大先達」をいただいている身ですしね・・・。
これはいかないわけにはいきません。

そこで寺門宗の東京支所長とともにお練りだけの参加で行ってまいりました。
ほかに弟子2名が入峰修行に参加させてもらっていましたので、どうなったかも気がかりでした。
旅館であいましたが、まあ二人ともきつかったけど無事とのこと。
私も参加した経験があるので知っていますが寝ないで古峰ヶ原から中禅寺湖畔まで12時間以上歩むので眠くて大変なんです。どえらいきつさです。
まあ。きついのはある意味、大峰以上です。
でも二人とも無事、中禅寺上人様より入峰の証をいただきました。
その日の晩お練りを控えて、峰入り修行の終わった酒宴の席です。
正確にはお練りが終わって鹿沼の山王院に帰って法楽ではじめて最後。
伊矢野師から天道の修行をせよといわれて二人の達者が芸を披露。
河内音頭とエレクトーンです。(失礼!伊矢野先生の歌もありました。)
でもこれは十界修行の天道の修行で余興ではないとのこと。
実際、普通の人にとって人前で芸をさせられるのは増上慢の心を折られて
しまう天道の修行かもしれません。
あいにくの雨でしたが輪王寺山内から二荒山神社まで皆最後までしっかりとお参りしました。新客もぐっと増えて今年は40人近くの人が参加、輪王寺本坊様でも今年はまた多くのお方が参加されましたねと言われました。
下野新聞さんも取材に来ていたようです。
下の写真は「天道の修行」で見事なエレクトーン演奏を披露した日光修験道の原澤雄健先達。
この方、法螺の超一級の達人でもあります。

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おかげで久しぶりに懐かしい方々とも会いました。
日光には結構よせてもらったけど今回、ああ、はじめて「三所権現様は怖いな。」と思いました。
別に罰があったわけじゃないし、修験道ですから、山歩いても現世利益に直結するわけでもないけどそういうのじゃなく無形の利益があるのです。
それは人生がおのずからその人の人生の使命というか天命に沿ったものになっていくことなんだなあ・・・と思いました。
ここの権現様にはそういう力がある。とても厳しいけどね。
何かここ一番というときは二荒山神社にお参りに行くといいと思います。
南無日光三所大権現