金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

悪い年周りの話


来年はいのしし年ですね。来年の運気が気になる人もいるでしょう。
単純に言えば真向いの巳年は一番つらい年。
亥は水の12支だから火性の十二支の午もよくないし、申年生れも害といってよくない。いいのは卯、未のふたつ。こんなのは市販の暦にも書いてあるので専門的に考えればあまりにおおざっぱすぎですが・・・
まあ、でもそうした暦で一喜一憂する方も多い。

わが尊星王流宿曜道では「破門殺」という恐ろしい期間があります。
大限27年に一度、二年三か月大概の方はひどい目にあう。特にはいる前後と出る前後は来る。時期的には真ん中よりそっちが怖い。

破門殺を超える方法として祈願もします。それで大分軽減化しますが…
そうしておいても事件が何も起こらないというわけじゃない。結果、被害が最小に抑えられるとかでないということはある。
とにかくなんか起きる。
だから、ひどい目に遭った人は27年後に「また破門殺が来ると思うと怖い」という。
私も今、破門殺、かなりしんどいが、以前のように土ツボ( これって知らなかったけど肥溜めことともいうらしい )にはまって人生がどうも動きがとれぬということはない。これでもかと次々難事は起きてくるがなんとか切り抜けてきてます。
同じ凶運なのにアイツは軽いのに、俺は酷い。不公平だとか言う人いるけど、悪い運は自分のいままでの業報や先世の宿業が出ているのだから人と比べるのは意味ないです。
業は皆一人一人違いますからね。
でもだからこそ大事なことが破門殺で学ぶということなんです。
ひっくり返せば、これこそまたとない学びの機会です!
かなりスパルタでバッチリとしごかれはしますが・・・

学んでおけば大きく成長ももたらすのが破門殺。破門殺は生き方、考え方を改める学びの好機です。人生そのものの監査がはいるようなものと思ってください。

でも破門殺だけじゃなく空亡だろうが天剋地冲だろうが暗剣殺だろうが皆基本は同じだと思う。
少なくとも学ばない限り次回もおんなじレベルのダメージです.あるいはそれ以上にひどいか。これってたたかれるだけ叩かれて非常につまらないことです。

運の悪いときはただ悪いと思うのはつまらない。そこから貪欲に学びましょう。転んでもただおきちゃあダメ。
たとえ良くない年周りでもただ悪い、悪いとなげくだけなのはもったいないです。
占い好きはおおいに結構。でも良いの悪いのだけの占いからはそろそろ脱却してみてはいかが。