金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

参謀本部

祈願は経験的には歯を食いしばって祈ってもならないものはならない。

難しい祈祷だからといってそういうことしてどうにかなったことは一度もない。

 念力込めるんなてのは少なくとも密教祈祷にいらない。

呪詛ならそうだろうけど。

逆に必要なのは工夫や考え方。必要な祈祷なのか、時期はどうかなど。

それも敏感に状況や本尊の意向などをアンテナでキャッチしながら進める。

だから戦争に例えると(あんまりよいたとえじゃないけど)実戦部隊じゃないんですね。

行者は。

やってくれるのは本尊や眷属。自分は何ができるの?

行者はその大部隊を感応道交して指揮しないといけない。それが祈祷であり行者は参謀本部です。

参謀本部がすべきことは握りこぶしを握りしめ歯を食いしばって奮戦することではない。実戦部隊じゃないですから、司令官が本部でそんな無駄なことしても勝利にならない。

 

状況を正確にとらえよく考えて慎重に祈りを進めることです。

ただ、がむしゃらに力入れて祈ればいいなんてのは無策の力押しの戦のようなものです。

世間のイメージだと行者さんて普段から、こわい顔して目を怒らし歯をギリリと食いしばって、大声で九字切り、頭から湯気でも出しそうにしてひたすら護摩でも焚いて居るイメージかも・・・なかなか迫力あってカッコいい!

私もそう思ってそうありたいと思っていた時期もある。でもそれは未熟者の祈祷のしかただと教えられました。

 

うちの師匠はマジンガーZのアニメを見て、「まあ簡単に言うとこれとおんなじ・・・」と言っていた。

このアニメ知っています?

兜甲児は操縦するだけで実際戦うのはロボットのマジンガーzですよね。

でも甲児が判断ミスすれば敵の機械獣にやられてしまう。そういうことでしょう。

別にこのアニメ知らなくても、エヴァンゲリオンでも鉄人28号でも同じことです。(笑)