金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

キャパシティと伝法

鶴首の花瓶のイラスト

伝法は瓶から水を移すように師から弟子にとは言うが・・・この間大森先生と話をしていて

「中年過ぎて得度した弟子にはすべてを伝授しようとしないこと」

という在る老僧のことばを聞いた。

それはそうかもしれない。

まず、時間的に難しい。

今でさえ古い弟子に伝えてない法もあるのに。

法を伝えず死んではいけないという掟もある。

でも弟子が若いとしても年齢差が大きければ伝えきらないで死んでしまうかも。

部分的に必要な法を伝えるべきなんだろうね。

私の師も同門のK師に「弟子ができたら同じもの伝えないで別々なもの教えなさい・」といったそうだ。

師のイタズラ心もあろうが実際、人によりキャパシティを見ることは大事かもしれない。