荒神の三毒神、飢渇神 障碍神 貪欲神
このうち飢渇神は餓鬼のごとく、障碍神には決まった形はなく虚空のごとく
貪欲神は五色の蝦蟇の姿と言う。なんで五色なの?
多分五欲の色表現ではないかしらと・・・
荒神を供養する段構えには八王子(八人の御子神)
地主神 九億九万八千眷属と飢渇神 障碍神は後方にズラリと幣を並べて供養する。
だが貪欲神は眷属衆に見当たらない。
思うに実はこの貪欲神こそが荒神の正体なのだろう。
宇賀神が蝦蟇に乗って鎮圧する尊像がある。
つまり貪欲神たるガマはそのまま我々に祟るという麁乱荒神をあらわしているのだ。
そうしてみると元品の無明つまり根本煩悩の直なる働きがすなわち貪欲ということになる。これは容易に理解できる。
ガマやカエルは動くものは何でもバクッと吞み込んでしまう。
食べられないとなるとは吐き出すこともあるがまずはなんでも食いつく。
人も貪欲になっている時はこれと同じだ。儲けと見ればすぐに食いつく。
叶わずまずはチャンスを呑み込んで自分のものにしたいと思うのだろう。
だけど、こういうことは蝦蟇と違って下手打っても吐き出せない。
これに対して宇賀神に目される蛇は獲物をゆっくり呑み込んでいく。
ゆっくり呑み込むから時間はかかるが大きなものも呑み込める。
それでもう数日は餌をとらない。それで余分な物はもう食べないままですます。
人の生き方も同じ。
ガマが何でも呑み込むのに似てあれこれ構わず欲に任せて手を出せば結局貧乏に堕する。
蛇のように時間をかけて慎重に大きな目標を消化していきたい。