金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

見目明神のお話


「見目明神」というのは飯縄様の大眷属として祭文などに出てきます。
何なんだろうと思っていましたが各地にあるらしい。
この間、押原寺で日光修験道の伊矢野先生に訊いたら日光にもあるという
鎌倉の五所神社にも見目明神祭があります。

此処は諏訪、八雲、金毘羅、三島、視女の五神の祀られていたお社・
見目さんは五所神社では習合時代には「宝満菩薩」といていたらしい。
宝満菩薩といえば私の父方ユカリの筑紫の竈門山神社に祀る玉依姫すなわち宝満大菩薩ですね。
へ~こんなとこに繋がっているんだとビックリ。
富士山にも見目さんの信仰があって、こちら「見目の宇賀神」という。
宇賀神さんつまりミイさんです。
竈門山すなわち竈信仰、宇賀神とのいえばつながりで荒神様も出てきます。
宝満大菩薩は別当大山寺で本地仏 十一面観音としてまつられ脇侍が飯縄・毘沙門天でした。
どちらが上とかじゃないですね。
たがいに主となり伴となる成る世界です。曼荼羅で言えば仏仏加持みたいなもの。
飯縄様のもう一つのご眷属、「駒形明神」はもっぱら馬頭観音を本地としていますが何の神様かさだかでない。
まあ、でも戦国時代の流行神だからたぶん見目が見張りで、駒形は騎馬でしょうという伊矢野師のお話でした。
もともとは見目さんは「すくみ」をかけるという蛇の目の神様かもしれません。