私の師匠であった白戸先生は石鎚の行者でした。
私の祖父も同じ地域の大夫と呼ばれる人間。
師匠の手文では石鎚信仰や四国独特の祭文や修験の祈祷がのっています。
今回、同じ地域の民間呪術を学ぶにあたってにわかに回帰の心がわきました。
師匠はそういうところから脱却してもっと勉強や修行を進めたいと四国を去って比叡山にいきました。
そして不動行者に始まり、遠い東京で聖天行者として終わる生涯を送った。
私は今回の学びで四国の呪術への回帰の心がわきました。
まあ、それは祖父の血かもしれません。
もちろん密教の祈祷をメインにしていくのですが、あれだけ師匠の祈願が効いたのはそれだけではなく、若いころ修験で学んだものが生きていたからではないか。
そう思うと余計探求の心は涌きます。
年を取るほどに人生の楽しみは減ると言いますが・・・いやいやどうして
生涯修行。それはとても楽しい事なんです。
今回の伝授で頂いた数珠占で使う独特の御数珠。