修行して何かをとらえたと思って、それを籠に入れたらもうすぐに死ぬ。
だから籠に入れてはいけない。
泳ぐはずのものが家にかえって水槽にいれたらもう浮いている魚だ。
とらえて籠に入れるのではなく、泳いでいるのをいつも眺める。
そういうのが修行を続ける意味だと思う。
得たりと思って籠に入れれば魚はすぐに死ぬ。
死んだ魚とは必ず頭でとらえなおし言語化した魚だ。
そういうやり方で魚を自分のものにしようとしたら死ぬ。
死んだ魚は後は腐るだけ。
そうではなく生きた魚とともにあらねばならぬ。
「言亡慮絶せよ じきに発徳に至ろう」