殺生と言っても人や犬猫を無暗に殺すものはもとより仏の戒など受けないだろう。
だが昆虫や小さい生き物は割合平気で殺す人もいる。
そこを改めたい。
無論、農業上の作物の保護や害虫の駆除は致し方ないが最近は蚊が家の中に入らない工夫や網戸でも虫のよらないものもあり殺生を必ずしも要さない。
もう一つ極めて大事な事を言えば生態系の一番下にいる昆虫が激減すれば生物界全体の大ピンチになる。人類も無事でいられるわけがない。
小さな命も大きな命も等しくが地球を支えている。
支えてないのは人間あくらいのものだ。
是非昆虫を大切にしたい。皆役割がある。
ナメクジも見た目から不快害虫など愚かなこと言って爺面に毒薬を散布する害の方がはるかに大きいのだ。
そういうやつの方が私としてははるかに不快だ。
昔、明恵高弁上人は弟子を知悦らの水カメに虫がおちて助けを求めているから行って助けなさいと言った話がある。
弟子が行くと本当に虫がいてもがいていた。
前にもはなしたことがあるが庭に大きな芋虫(すずめガの幼虫)がいるので「あれを駆除してくれないと行きたくても怖くて寺に行かれない」という人がいた。
「じゃあ秋が深まって居くなったらくればいい」と言っておいた。
芋虫が何するわけでもない、みないならいいだけだ。
それでもこられないならこんでよい。
そんなクダラナイことで生き物を命を取ろうとは微塵も思わない。