金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

大時代的ではあるが  中国のクリスマス事情

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国情が日本と異なり非常に統制的ではあるが、共産主義の中国はクリスマスをあくまでキリスト教という宗教を背景とした行事とみて警戒しているのだろう。

日本では進駐軍が定着させたが、まあ、見た目はただのお祭り騒ぎのようなものだ。

 

だが観念的にはいまでは仏教のお葬式でも天国にいった○○さんとかいう人が多いし、かなりキリスト教の影響は受けているとは思う。 

今や神様というと西洋的なローブをまとった美髭のお爺さまで、アマテラスや大国様やイザナミ。イザナミなどを思い浮かべる人は少なかろう。

死後の概念や神の観念は本来のものから大きく変わってきているのだ。

 

ハロウィンでもバレンタインデーでも何でも形だけまねて商業路線に載せる日本に比べて、この中国の態度は江戸幕府のキリシタン禁教のように大時代で馬鹿げているようにさえ思うだろう。

だが、日本も敗戦で米軍に占領されなければ今でも基本的にクリスマスなどはキリスト教徒のすることにすぎなかっただろう。

多くの人はそう思うまいが私はこの中国の態度には一部理解さえするものだ。

今の日本のクリスマスを否定まではしないものの、国の伝統的概念を歪めるものが無意識に取り込まれはびこるのを無防備にしないこの中国の態度は私には理解できなくはないからだ。