浄土に四種類あると言います。
1、実報無障礙土
不退転地の菩薩が死後行くところで現世に変易生死の位にあればここに往生します。
2凡聖同居土
凡人も行けるお浄土、大無量寿経に念仏をお唱えすること、十念で往生できるという凡人も行ける浄土。
極楽世界のすぐれたところはそこにありますが、ただし、口誦念仏を説く「大無量寿経」は五逆、女性、誹謗正法の人は往生できないという。
「観無量寿経」の説ではは女性も往生できるが、観想念仏を説くので修行なしには無理です。
現在の浄土諸宗は両説を折衷している。
3方便有余土
補陀落浄土や伽羅陀山浄土のように大菩薩の開く仮の浄土で、真実の浄土へのワンステップ
4常寂光土
悟りの境涯を浄土としたもので「心土」ともいう。
天台宗では霊鷲山浄土などをいう。また極楽も心土とする。
これに対して浄土宗系の諸宗では極楽は実際に阿弥陀仏が開いた「実土」である。
ただ最近の真宗などの場合は限りなく心土に近い解釈に変わってきているように思う。
今の真宗の教義は親鸞の所説とは異なるように私には見える。