「私は阿弥陀信仰はしたことなく。聖天様と観音様を拝んでいますが、それで極楽に行けますか?」という質問を受けた。
答えは儀軌に依るならいけると思います。
例えば十一面観音の四種果報には命終ののち極楽に生ずるとある。
そこにはどうだからこうだからとかいう制限は書かれてない。
大無量寿経では男性に転生しないと往生ができないとされる女性も制限されていない。
他の観音さまにしても観音は極楽補所の菩薩。つまり第二の阿弥陀ですからいけないということはないです。
法華経の観世音菩薩普門品には極楽のことは出てこないが、法華経の信仰をとおして極楽に往生できると明言している。
念仏に依らないとダメだという考えは阿弥陀の本願を軽視していると思います。
特に浄土思想においていうように往生浄土が諸仏出世の本懐であるなら、どの仏菩薩も極楽とは無縁でない筈です。
阿弥陀もまた観音や地蔵に変化してあらゆる衆生を救おうとなさる存在と信じます。
私は師匠から聖天を通して観音を拝み。観音を通して阿弥陀を拝むと教えられました。
同じように勢至菩薩を拝んでも往生できると思います。
阿弥陀様を拝むことは大変結構でありますが拝まないとだめということはない。