金翅鳥院の月報から誌上法話 転載
「毘沙門天は多聞天とも言います。
もともとインドでは多くのお名前を持つという神様ということが由来のようですが、仏教ではすべてのお釈迦様の説法の座にいて全ての説法を拝聴した神様なので「多く聞いた天」すなわち「多聞天」といいます。
「多聞天」と言う場合はむしろ、持国天、増長天、広目天とともに四天王のおひとりで仏様を守護する四人の神様の筆頭として知られています。
毘沙門天は必ず宝塔を持ちますが、その宝塔を右に掲げるのは四天王として作られた多聞天の尊像です。右には仏様がいらっしゃるので宝塔をそちらに捧げます。この宝塔は八万四千の経典が納められたものといいます。
これに対して左手に持つ場合は独尊として信仰するためにつくられた像が多く、「毘沙門天」と言う場合は多くこちらをいいます。
稀に宝塔は持たずに腰に手を当てて槍を取るお像もありますが、これは体の五輪を宝塔の地水火風空の五輪と同じに考え、毘沙門様のお体そのものをして宝塔とする考えのものだといいます。宝塔に象徴されるように毘沙門様はわれわれ人間に必要な様々な宝物を賜る神様ですが、そうしたものばかりではなく、良き上司や部下、配偶者、子供、親友のご縁をお結びくださる神様です。毘沙門様はしばしば夫人である吉祥天様やお子様の善尼師童子様を伴います。吉祥天は徹底した財福の神。善尼師童子は毘沙門様のお使いです。このように家族でお祀りされる三尊形式は珍しく、これはこの天尊の御教えが何事も「家庭の和合」をもとにしてこそ成就するということをお示しになっているものと考えます。
毘沙門様は三十三天の王である帝釈天と言う神様の配下で第一の大将軍であり、四天王のトップであります。またお子様も全部で五人あり、さらに八人の将軍神が配下にいます。彼らは八兄弟とも言い、毘沙門天様の兄弟分です。そのほか二十八使者・無量の夜叉羅刹衆を配下に従えます。
家庭が混乱している人はたとえ大きな会社のトップのような方でもまた収まり悪く会社や団体にももめごとが絶えぬものです。
小は家庭、大は社会国家です。十月は毘沙門さまのお祭りですが、何の御祈願をされるにもまず家内の和合を大事に考えてこそ何事もなるのだということをお忘れなく願います。
勿論、家庭の和合を祈るのには最適な神様です。」
ただいま毘沙門天八方祈願受付中
家庭の和合無くして人生の成功はあり得ません。
家庭は無茶苦茶でも仕事は成功している。
そのようなものは人としてトータルに見れば真実の人生とは言えない。
だからたとえ修行者でも家庭があるならそれをまず第一に大事にせよと教えます。
まず家族への責任です。
独身の方でも周囲や接する人や生き物ににあたたかくできる人でないといけないと思う。