講員の落語家さんが彼岸のお墓参りにいかれた。
お参り終ってふと隣のお墓をみれば、かなり荒れ放題。
余りに気の毒なので少しく草などとり払って、最後には偶々持っていた真言宗のお寺さんから頂いていた功徳のあるという「光明真言の土砂」をパラパラとまいた。
そうしたらその晩の真夜中になってご老母が起きてきて「お前、今、なんだか女の方がお礼にきたよ。」といわれた。
余計なことしたので墓場からなんかついてきて霊が母にのりうつったのか?はたまた「痴ほう」が進んだか?と大層心配して電話がきました。
私は答えた。
「それはよいことをなさいました。
いやいや本当にお礼に来たんだと思いますよ。
光明真言の功徳というものはとても大きい有難いものですから、良いことをなさって祟りなどありようがありません。ご安心なさいますよう。
もしも、祟ろうもんなら、そんな不届きな亡者は閻魔の庁に訴えましょう。(笑)」
光明真言の功徳は大きく特に土砂加持をした砂をまけば亡者は得脱し、その場は浄まります。ご病人に袋に入れて知って寝ていただいても良いものです。