金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

岩手紀行2 秘湯、みちのくの尊天、そしてサケたち

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 突然の雨。ここは290年続いた八幡平松川温泉の秘湯。知る人ぞ知る
 松楓荘です。

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長い廊下の果てに色々お風呂があります。まるきり近代的じゃないけどそこがレトロでいいんですね。                            
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小野寺社長の大先輩が経営されているとのことで一風呂頂戴しました。露天風呂がとっても気持ちいいです。
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南部公も信仰された陸奥の聖天様。永福寺さんに連れてきてもらいました。此処お参りしてみたかったんです。
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ご本尊は天女形の八臂で象頭を戴く「奇瑞聖天尊」だそうです。此処は祈願別に沢山の聖天浴油像があることで知られています。
内陣には真言宗には珍しい十羅刹女の御姿も見られました。ここのところ十羅刹女には良く会います。なお盛岡市の盛岡ってここの山号からでたそうです。宝珠盛岡山永福寺。
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お寺のパンフにのっている奇瑞聖天様。歓喜童子に似ていますがお手は八本。頂く象頭は一体のみです。
頒布の冊子「信仰本尊 奇瑞聖天のご誓願」では持ち物は右手が大根、斧、鉤、索。左手が歓喜団、宝棒、宝珠、華盤で右がそれぞれ息災、調伏、鉤召、滅罪。左は良縁、折伏、敬愛、正覚の御本誓を表わすそうです。
詳しい事は永福寺さんへ行って冊子を求めてください。
こちらは祈祷本尊と信仰本尊を分けて考えておられます。信仰はあくまで、この奇瑞聖天様が対象ということです。双身天は祈祷本尊だそうです。



さて、そろそろ盛岡市内にもどります。
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盛岡市内を流れる中津川。サケが遡上します。今はもう季節の終わりであちこちにサケの死骸が。
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町のど真ん中、河の中ほどを必死に泳ぐサケが二匹残っています。
わかりますか?
向こう側では鴨たちが死んだら食べようと集まっています。子孫を残す死出の旅路。このサケもいずれ死ぬ定め。
でもそうして新しいサケが生まれます。そして死骸はほかの動物の栄養になるのです。
不思議な大自然の営み。
社長お世話になりました!盛岡名物のレーメンさらにお供物にどら焼きまで頂きました。
明日からは拙寺の聖天浴油です。