金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

蠢く元型たち

爬虫類や両生類、昆虫なんてキモチ悪いと思う人は多いでしょうね。
これは何故なんでしょう。
恐竜時代、爬虫類に人類の先祖がいじめられたからというようなこと信じている人はもういないと思うけど。【恐竜時代には原始人なんてまだいません。】
ユング心理学では彼らは元型【アーキタイプ】と言われる我々の心の奥に潜む我々自身の別なイメージなのです。
子供時代はこういう原型がむき出しなので蛇でもカエルでも怖くない。
むしろ愛着さえある。女の子だって男の子だっておんなじです。
虫取りもすれば亀やカブトムシだって飼ったりします。
ところが段々と大人になって原型が隠れた存在になってくると、普段は専ら顕在的自我にのみ精力を注いでいるので、こういう類はショッキングな存在になってしまう。
でも本当はその気味悪いと思うのは自分の内側にあるのです。
別にダークな負のイメージとかじゃなくもっと原初的なエネルギーです。
最近の子供はカエルやカブトムシでも怖いという。でも、これって大人の影響ですね。なんと、子猫や子犬でさえ怖いという子供さんもいます。
元来、子供はカエルや昆虫から重要なアーキタイプのメッセージ受け取って育つのだと思うけど。
以下が我が家の蠢く元型たちです。
イメージ 1
フトアゴヒゲトカゲとギリシャリクガメ、同居してます。カメさんは方位術の大家林巨征先生の家から来た子です。なんと折紙つきの「美亀」だそうです。
そういえばなんかそういう賞状みたいのがついていましたね。
イメージ 2
これは紫色に輝くムワンザアガマ、トカゲです。アフリカ生まれ。
イメージ 4
マルメタピオカガエル。水中から一生出ません。おもちゃみたいな漫画チックな蛙です。
イメージ 3
ニジイロクワガタ、天然ものは採集すると現地では終身刑【たぶん嘘】という噂もあるオーストラリアの珍種。
イメージ 5
こちらはパンサーカメレオン、調子がいいと七色の色彩がとても華やかです。【この仔はペット爬虫類の最先進国ドイツから来たブリード個体です】
「なんでこういうの飼うのですか?」という質問もあるけど、別に特別な答えはなし。
「好きだから。」です。他に理由はありません。
「トカゲ、コウモリ、黒猫にキツネ、キリスト教でいう使い魔と言われるものがほぼ全部いますね・・・。」といった方も。
そういうものに悪のイメージを固定的に押し付ける考えが私は大嫌いです。
だからキリスト教も決して否定まではしないけど基本的に嫌いです。
キリスト教だけでなく原初のイメージにマイナスの観念を持つ一神教は多いですね。
これらはキリスト教などから見れば倒すべき原始宗教の象徴でもあります。
それに対してヒンズー教などは原初のイメージそのもの。日本でも三輪流神道の天神七代のイメージなんて同じような感じです。
キモチ悪いのどうのというなら私的には爬虫類なんかより十字架の方がずっと不気味だと思うけど…だってあれは磔の刑具でしょう。

昔、学生時代に、霊能者で龍が見えるという女性とおしゃべりしました・・・・。
「白い龍はとても位の高い龍なの。龍は普通は緑っぽいの。でもって黒いのはダメ。あれは悪い龍なのよ。」だとさ。
「へ~!そりゃおもしろいや。猫にも黒猫、ブチ猫、三毛猫って色々あるけどね、そういう色によって悪い猫とか良い猫ってあるのでしょうか?」っていったら「貴方、私の言うことバカにしてない?」ってムッとした。

馬鹿にするに決まってるでしょうよ。そんな話。

マアでも、あえて助け舟だすならこの人は悪いものが黒く見えるというタイプの霊能者なんでしょうね。たぶん。
でも、それを固定的にいってしまうのは未熟者の証拠。
黒いといけないなんていえば悪くすると黒人差別もの。
霊能力は否定しませんが基本的にどこまでも主観的世界なのです。
そこんとこ押さえてないとまずい。
後で聞いたらその女性は何とかいう新宗教の人なんだそう。そこで修行したら霊感が出たんだとか?
でもこんなのが霊感ならわたしゃ凡夫でよかったと思いました。