金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

お盆です


お盆です。お精霊を迎えに鎌倉霊園に。
広大な鎌倉霊園。堤社長ありし時の大「西部」帝国がつくったんですね。
墓相というのはあまり意識してないですが、ないわけでもないようです。
うちは○の形で奇形墓。絶家の運命だそうですが、まあそうなりますね。
後の面倒見るものが誰もいませんから私は墓じまいして、お骨は海にでも捨てて頂くことになります。
まあ、50代で未婚の人が多いらしいから次の世代には多くの家がそうなるでしょう。
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ここは霊園のトイレ、広いのでそこかしこにありますが、真ん中のくぼんだ空間。ここには昔お墓でくらしていた三毛猫ちゃんが死んだので、その供養のためにニャンコを知っている皆が猫缶や供養の品々、思いでのお写真や言葉を置いていたのですがトイレの改装とともにいつのまにか一掃されています。
ああ、無情。非難はできないけど見ると悲しくなる…。
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日が暮れてきました。いよいよお精霊様をお迎えするころあいです。
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お仏前の精霊棚、最近はキュウリの馬となすの牛、両方置きますが、本来はキュウリの馬は迎えの日、「ご先祖様、おじいちゃんおばあちゃん馬で早く来てね。」の意味。
送り火の牛は「そんなに慌てて帰らずに牛に揺られてゆっくり帰ってね。」の意味だそうです。
そういうのなんかいいなあと思いながらも、どこか物悲しく、懐かしく…・。
夢かうつつか。今日から亡き人々と過ごす四日間の異界がはじまります。

お盆が終われば私の心の中では秋。
夏はバタバタと去っていき、セミの声さえどこか静かに聞こえ、秋風を感じるそんな季節が来ます。

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