金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

一洛叉終了


奥の院での「慈救呪一洛叉修行」を七人の人が遂行されました。
一洛叉修行とは七日間で10万遍の不動明王の慈救呪を唱える修行ですが密教の初歩です。昔は得度前にさせていました。得度以前にするには過ぎたことですので、本山である園城寺と同じく今は密教の前行にあてています。

今回の修行者の中には医師の許可をもらって病後の身を押して修行された方もいます。
あるいは途中で思わぬハプニングでいったん下山した人もいます。そのハプニングから思わぬその方の事情も分かりました。
この間、又自分を見つめなおして行くべき方向を決めた人もいます。
毎日神仏とおしゃべりしていた人もいたようです。
色々起きますが意味のないことは起こらないのがこの修行です。
でもなんとかやりきりました。よかったです。


本日は撤収です。始めは八月でしたが、もうかなり寒いでしょうね。とりわけ今年は寒くなるのが早いですから。こんなに早く寒くなるのは46年ぶりとか。
ある修行に行った人に言わすと日ごろ誰も来ないので飯縄様が寂しがっているらしいのです。
今まではここには母とお弟子さんの坂下さんが住んでいましたが、去年に病気してからこちらに来て療養していますので今はだれもいません。
これからはなるべき時間を作り月に一回くらいで護摩焚きしようと考えています。
飯縄山道場のある場所は標高800メートル、北信五山の随一、冬は積雪五メートルにもなるので無理ですが、春から秋まではそうしたいですね。ではいってきます・・・。