金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

ひな祭りでシャドウを祭る。


三月はいるとすぐにひな祭りですね。
これは拙寺の玄関の雛祭り飾り。毎年出します。
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猫ですか?最近はこんな「変わり雛」迄あるんですか?と聞かれる方も。
猫じゃなくて犬です。
それも最近ではなく一番古代のお雛様のスタイルです。
昔は女性がお嫁に行けば期待されたのは嫡子誕生。
そこで安産の動物である犬にあやかった雛人形なのです。
犬箱といって、蓋物でなかにはお守りなどを入れました。

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こちらは西王母様、道教の神様ですが、古来桃の節句にあやかって飾られるものです。
桃持っています。この桃は不老不死の象徴。
孫悟空はこれを盗んで食べたので不死身になったとか。
道教の女神の最上位で偉大なるオババ様です。
この王母様は乾漆づくりのとても珍しいもの。

私には女の子供も妻もないから、女性は母だけ。
じゃ、雛祭りしても・・・・というけど。
まあ。これは季節のインテリアという意味といまひとつは女性性のエネルギーのお祭りなのであります。
ユング風に、個性化を目指してシャドウである所のアニマ(内なる女性性)を祭って統合するんですね。

私個人の雛祭りは勝手にそういう、目的でしています。

今日はこれから妙見様の護摩焚いて、そのあと関西へ四日間出張。
ブログはしばらくお休みです。