拙寺の准胝様。小ぶりですが良くできています。私が30代のころ老舗の仏具店で買いました。当時38万円でした。なけなしのお金握って京都に日帰りで言った思い出があります。
お店のおかみさんに「いゃあ、現金で買うてくれはりますのん?ウレシイわあ。」って言われたの憶えています。
左右の難陀、跋難陀の二竜王は実は右の難陀をもとに左の跋難陀は後で作りました。この准胝様は今は落雷で焼失した醍醐寺様の18臂尊像をモデルにしたようです。勿論、日本製です。
今はこの大きさの仏像は中国製がほとんどだけど当時はまだそんなのは盛んではない時代です。
もともと仏、菩薩としては薬師如来や十一面信仰こそが良く拝んだ仏様で、当初は准胝仏母にどれほど興味があったわけではないのですが、・・・・このお像が非常によくできていて一目で気にいったのも勧請のきっかけでした。
皆さんに独部法の伝授をした関係から最近にわかにまた身近になったご本尊です。