金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

聖天信者の面汚し


聖天信者を自認する人はともすれば嫌われる。
大体自分勝手で無反省で図々しい。卑しい者ども・そう思われているらしい。
で、これが聞いてあながち反論もできない。実際そういうエゲツナイ人も結構いる。
私の師匠はもともと不動尊信仰のひとだったので「聖天信者は心の卑しい人が多い、思い切り欲張った願いをかけて叶っても感謝がない。」と嘆いていた。
本当に呆れるような人も来ますね。
恥ということを知らないから平気で自分勝手なことを並び立てる。

面白いから正面から「お断りですね」と言ってやると怪訝な顔する。
「だって御祈祷が仕事でしょう?」というけど「あんたのいうような祈願なんかしなきゃいけないくらいなら行者はもうやめた方がましだわ」といってやった。

私に言わせればそいつらは毘那夜伽信者だけどね。本当は、
でもそういうイメ―ジがある以上は誰しも聖天様を信仰するなら「聖天信者の面汚し」にならぬよう信仰者にふさわしい言動をしなきゃならないと思う。
そんな聖天信者の新たな戒めとしてわが師は「貪らない」「怒らない」「愚痴を言わない」「素直」「正直」の五徳を教えてきました。それは私の中でもそのまま師の戒めとして今も生きている。

そもそも卑しい態度は全て聖天様に対する筋違いの甘えの結果だわ。
何を願ってもいい尊天だからこそそこに自戒と品性が必要なのです。
聖天様には全部裸にされる。そこで我欲しかないような奴は終いに堕ちていく。そこが本当の聖天様の怖さです。
知らず知らず聖天様の名誉を傷つける「腐れ外道」にならないように気を付けたいですね。
ア、聖天信仰の本が、また再版されました。ご興味があればよろしく。
感謝いたします。