金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

火急の祈りには


経験上、失踪者や急病、事故、旅先の失せものや災難などなによりも急ぐことの要求される祈願は、大事な祈願であればあるほどに前方便が長いのは無用です。丁寧以上にサッサと本題に入らないといけない。悠長なことは一切無用です。

火急ですので、護身法、洒水などののち表白、神分、霊分、祈願、唱礼などもすべて大金印で略し、結界の後、招請本尊印明、直ちに念誦、終わって法楽、解界、発遣くらいでいい。五供養は普供養真言の代用で十分です。
なにより早く験をださないとならぬので念誦にしっかりと重きを置くこと大事です。

台密では念誦は正宗分にあたるので正念誦といいます。
昨日も中島先生の心理療法の講座を終わって帰宅後、深夜そういう祈願要請があり早速、再度、身を清めるためにお風呂に、
時間が急がれるのでお風呂の中でさてなにをどうするか・・・飯縄さんや部類眷族によびかける。

答えは「青面金剛の略法でよい。、念誦に本尊十一面観音に訶梨帝母。准胝をも加えよ。」とのこと。
こういう本尊以外の祈願対象の場合は必ず別して本尊を加えます。

壇にのぼり祈願は約30分から40分、祈願中、不思議とだれか呼んでいる声らしきもの二回聞きましたので、思わずどなたですか?と玄関に向かって大きな声をかけたが誰もいない。これは音声として肉耳に聞いたと記憶しております。

その後、無事を得たとのお知らせを頂きました。
火急の祈りには青面金剛のほか、荼吉尼天、摩利支天、ヤタガラス、馬頭観音なんかが早いと感じます。