綾野剛さん、鶴瓶さんが主演を務める「閉鎖病棟―それそれの朝」をみてきました。
鶴瓶さんはあることから母と妻、他人の三人を殺害してしまう。そして死刑になるが死なずに蘇生し、ひそかに精神病患者のいる「閉鎖病棟」で余生を送ることに。
非常に重い映画です。
おさだまりの人権主義やヒューマニズムにあと押しされた死刑反対がテーマのような作品ではないかと怪訝していたがそうではありません。
私自身は死刑は望ましい事とは思うものではないが決して反対ではない。
むしろ今なくすというのであれば断固反対する。
その考えはこの映画をみてもいささかも変わらないが、でも大事なことは殺した人の数より、なぜ殺そうとしたのかという理由ではないかと思う映画でした。
逆に言えば昨今まことしやかに言うような一人ばかりは殺しても死刑にはならないから大丈夫などというのも断じておかしいのである。
一見の価値はあると思う。
同じく平山秀幸監督の原田美枝子さん主演「愛を乞う人」という作品も家庭における児童虐待を基本テーマにした大変重い作品でしたが見るべきものです。